
大人気!祇園祭ミニチュア山鉾を取り扱う小刀屋忠兵衛へインタビュー

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こんにちは!京物 雪香です。
今回は三条大橋のたもとにお店を構える、「小刀屋忠兵衛」を訪れました。
京ものさんぽでもこの時期特に人気な祇園祭のミニチュア山鉾を取り扱っているのが、ここ小刀屋忠兵衛。
店主の大西さんに取材させていただきました。
現在では京人形を販売されておりますが、小刀屋忠兵衛はもともと旅籠(はたご)(お宿)だったそうです。記録を遡って分かるだけでも明暦2年(1656年)には旅籠を営まれていたとか。
お店には過去の記録がたくさん残っておりました。江戸時代から現在に至るまでの京都、中でも三条大橋近辺の様子を知ることができました。拝見した資料には、「小刀屋忠兵衛」とお店の名前がはっきりと掲載されています。毎年8月1日に、江戸幕府から行列がやってきて京都の朝廷へ馬を献上する儀式があり、その行列の人々の宿としても使われていたそうです(『八朔御馬』)。歴史を感じますね…。
江戸時代末期には旅籠から呉服屋に業態チェンジ。さらに戦後、大西さんのお父様の代には土産物屋、中でも京人形を取り扱うようになり、現在に至るそうです。
歴史資料の撮影は控えましたので、興味のある方はぜひお店へ足を運んでみてください!大西さんが解説してくださいます。
「お店を見てもらって、京都の味わいや季節を感じてほしい」
大西さんは、そうおっしゃいます。
商品は、京都の職人が作ったものを扱いたい、という思いで選ばれているとのこと。京の匠の品がずらりと並んでいます!
取材時、店頭に飾られた色紙には青紅葉がデザインされており、初夏を感じました。シーズンごと棚替えをし、季節を味わえるこだわりのディスプレイをなさっています。祇園祭が間近に迫っていたため、店内は祇園祭関連の商品であふれていました。
その中から、いくつかの商品をピックアップしてご紹介いただきました!
祇園祭の名物である山鉾のミニチュアは、手のひらに乗る小さなものから、存在感のあるサイズのものまで、さまざまに展開されています。
可愛らしいサイズのものは、全部集めて飾りたくなりますね。
大きめのサイズのものだと、裏側の構造もしっかり再現されていたり、祇園祭に訪れてもなかなか見られない屋根の部分までじっくり見ることができたりします。
大西さんのイチオシは御神輿!7月17日の夜には、お店の前にこの御神輿が待機する時間もあり、店前が大いに賑わうそうです。1基2トンもあるという御神輿のミニチュアですが、一人の職人さんが仕上げた繊細で重厚な造りに目を奪われます。
販売されている洛中洛外の屏風絵図には、御神輿が八坂神社の拝殿に御神輿が鎮座している様が、江戸時代と今も同じように描かれています。細かい…!お写真では見えにくいので、ぜひ現物を確かめてほしい一品です。
京都の7月は祇園祭一色です。山鉾巡行は前祭が17日、後祭が24日に行われます。お越しの際は、ぜひ小刀屋忠兵衛にもお立ち寄りくださいね。
また、お店にはなかなか来られないという方でも、京都の逸品をお迎えできるのが京ものさんぽ。
小刀屋忠兵衛の祇園祭のお飾りを手元に、京都の夏を感じてみませんか?
最後になりましたが、この度取材に応じてくださいました店主の大西さん、ありがとうございました。
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