
江戸時代から女性の髪を美しく魅せる かんざしの老舗「金竹堂」

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こんにちは、京物雪香です。
今回は、八坂神社のすぐ近く、四条通りにお店を構える「金竹堂」を訪れ、5代目店主の定永さんにお話を伺いました。
「金竹堂」の歴史は古く、江戸時代末期から150年以上続く“かんざし”のお店です。戦前は舞妓さん芸妓さんや島原の太夫さんにのみ販売していたそうですが、戦後からは一般向けのかんざしも取り扱うようになりました。
現在、京都の舞妓さんの髪飾りをほとんど納めているのが「金竹堂」です!舞妓さんは毎月季節に合わせた髪飾りをつけるため、常に2~3か月分のかんざし制作が並行して進んでいるそうです。
伝統と格式のある京都の花街文化を守る、大事な役目を担っているんですね。
しかしながら近年では染め屋さんや生地屋さんなど職人が年々減少しているため、クオリティを守りつつ、華やかな舞妓さんの髪飾りを作り続ける難しさも教えていただきました。
お店には、様々なかんざしがずらりと並んでいます。花かんざしと呼ばれる絹でできたもの、べっ甲、金属のものなど素材もいくつかあります。色や形も色んな種類があり、取り扱いは、数十種類にも及びます。
店頭に並んでいるのは、基本的には一般の方への販売用で、舞妓さんはオーダーメイドで作られます。一般の花かんざしと舞妓さん用で何か異なるのかというと、舞妓さんの方がサイズが大きいとのこと。確かに、舞妓さんといえば華やかで大きな花かんざしが印象的ですよね。また、色合いも舞妓さんは淡い、優しいカラーが好まれており、一般向けは赤や白のおめでたい色が多いようです。
花びら一枚一枚まで職人が丁寧に作られる花かんざしはとても華やかで美しかったです。
11月は七五三、1月には成人式がありますが、“ほんまもん”の髪飾りを探している方はぜひ京ものさんぽで「金竹堂」をご覧ください。お店のみで販売されている、お花のパッチン留めもお土産に人気だそうです。
ちなみにかんざしだけでなく、つげ櫛もおすすめです!つげ櫛は、静電気が起きにくいため髪の毛に優しく椿油仕上げで髪を美しくさせてくれます。つげの中でも最高級品といわれる「さつまつげ」を使用しており、使う度つややかな髪に仕立て上げます。自分用だけでなく大切な方へ金竹堂のつげ櫛をプレゼントするのもいいかもしれませんね。
最後になりましたが、この度取材に応じてくださいました店主の定永さん、ありがとうございました。
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